ビートルズは凄い。活動期間は短かったが、その間にどれだけ凄まじいロックを生み出してきたか。彼らはロックの可能性を高めた。ビートルズの音楽の意味は、バッハやベートーベンのそれに匹敵するであろうし、他のバンドなど、ビートルズの前ではアリ同然である。
 このページでは、そんなビートルズの魅力がつまった120曲22カテゴリーにわけて番付した。これだけ書いてもまだ書き足らない気分だ。恐るべしビートルズ!
 なお、曲の左の写真は、リード・ヴォーカル担当者である。
JOHN PAUL GEORGE RINGO

 ビートルズのデビュー・シングルと最後のシングル
「ラヴ・ミー・ドゥ」LOVE ME DO

 後に20世紀の文化の一ページを飾ることになるビートルズのデビュー曲。のんびりしたこのラブ・ソングから、後のビートルズが想像できようか。ビートルズの凄いところは、急激にスタイルが変化していったということだ。しかも失敗なくね。
「リアル・ラヴ」REAL LOVE

 死んだジョンが残した曲に、3人の演奏をオーバーダブした新曲第2段。ジョンの歌声もそうだが、ジョージのスライドギターがまた泣ける。これが今のところビートルズの最後のシングルだ。ビートルズの歴史はLOVEに始まり、LOVEに終わっていることになる。ジョンはLOVEという言葉が好きだった。

 

 大ヒットしたビートルズ・ソング トップ3
「ヘイ・ジュード」HEY JUDE

 ビルボードでは歴代第2位にランクされる名曲。勇気が出てくるロックである。ポールがひたすらシャウトしまくり、感情がどんどん高揚していく後半3分間は圧巻である。ギターもベースもドラムもぞくぞくする。僕は何か落ち込んだらこれを聴くようにしてます。
「抱きしめたい」I WANT TO HOLD YOUR HAND

 年間売上げ第1位になった曲。ジョンとポールが仲良くツイン・リード・ボーカルをとっているところがいいね。でも演奏面でも実験的なことをやっていることがわかる。こういうロック・ソングは、それまではなかったはずだ。
「シー・ラヴズ・ユー」SHE LOVES YOU

 イギリスで最も売れたビートルズ・ナンバー。僕としては、前期の曲ではこの曲が一番かな。みんなが想像しているビートルズのイメージそのまんまだよね。特に”イェーイェーイェー”がね。

 

 どこかで聞いたビートルズ・ソング トップ5
「プリーズ・プリーズ・ミー」PLEASE PLEASE ME

 ハーモニカが印象的な曲。ジョンのシャウトも熱い。
 影響はやっぱり「ポンキッキ」でしょう。いっつもこの曲が流れていた。ジョンがムック、ポールがガチャピンに似ているというのも、偶然とは思えない。
「ホエン・アイム・シックスティ・フォー」WHEN I'M SIXTY-FOUR

 これも「ポンキッキ」でよくきいた曲。「ポンキッキ」はいつも同じ映像を放送するから、すぐ頭に焼き付いたぞ。
 色んな音楽にアプローチするビートルズだが、なんと今度はボードビルだ!
「ヘルプ」HELP!

 ビートルズ主演映画第2段のタイトル曲。
 もはやビートルズのテーマ曲みたいなイメージがついた曲だ。でも曲のタイプはかなり斬新で、ジョンの野心をうかがうことができる。歌詞的にも随分成長している。
「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」OB-LA-DI, OB-LA-DA

 CMでも昔からよく使われている曲だ。本格的にレゲエのリズムを取り上げた、革新的ロック・ソングである。楽しい曲だから、みんなもよく覚えているみたいで、そこら辺の大道芸人とか、たまにこの曲演奏してるぞ。なお、彼らは初期の頃も「PS・アイ・ラブ・ユー」という曲でカリプソにアプローチしている。
「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」
A HARD DAY'S NIGHT


 とにかく出だしの”ジャーン”。この”ジャーン”にどれだけの若者が衝撃を受けたか。ジョンの曲だが、サビの部分だけは歌うのが苦手だったらしく、ポールにバトンタッチしている。邦題は水野晴郎がつけたときいた。

 

 気分が冴えるビートルズ・ソング ベスト5
「ユー・ノウ・マイ・ネーム」
YOU KNOW MY NAME(LOOK UP THE NUMBER)


 ビートルズのシングル上のお別れ曲。楽しい「さよなら」だった。ジョンとポールが作り声で歌っていて滅茶苦茶面白い。歌を聴いて笑ったのなんて初めてだ。サックスはストーンズのブライアン・ジョーンズが演奏している。
「愛こそはすべて」ALL YOU NEED IS LOVE

 全世界宇宙中継で演奏した、ジョン・レノンの代表曲中の代表曲。ジョンが根強い人気を誇っているのも、この曲があるからじゃないか? 「イマジン」よりもこっちの方がいい。世界を繋ぐ大きな輪を感じる。愛がすべてという大きな心がいいね。コーラスにはストーンズのミック・ジャガーも加わっている。
「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」
WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS


 ポールが作曲して、リンゴが歌った曲。歌詞がもうリンゴにぴったり! 友達について歌った曲だけど、リンゴのシャウト?には温もり感じちゃう。ちなみに、ジョー・コッカーはこれを派手にカバーした。
「アイム・ザ・ウォルラス」I AM THE WALRUS

 「マジカル・ミステリー・ツアー」の作品はどれもユーモラスで素晴らしいが、特にこの曲はロック・ミュージシャンの間にも人気が高く、カバーされる機会も多い。ジョンの独特なキャラクターがぷんぷん匂ってくる凄まじいロック・ソングだ。完全にいかれてる。
「ペニー・レイン」PENNY LANE

 生まれ育った町のことについて歌った曲で、「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」とワン・セットで聴くべき名曲。ピッコロやトランペットをにぎやかに導入していながらも、整理整頓された楽曲に仕上げた。ポールのセンスに乾杯。

 

 ヒデマンが選ぶ革新的ビートルズ・ソング ベスト5
「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」
STRAWBERRY FIELDS FOEVER


 何だこの荘厳なイメージは? 凄まじすぎる。このムードだけでも、ビートルズの恐ろしさを知ることができるだろう。メロディもそうだが、感性がすごく、何もかも驚きだ。ブラスとストリングスのアレンジにも唖然。ジョンって天才・・・。
「ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー」
YOU NEVER GIVE ME YOUR MONEY


 「アビイ・ロード」のB面は素晴らしい。曲間の流れの美しさは一番である。ポールが中心となっての、壮大なるメドレーは、ロックの極限を超えている。マーティンとリンゴは、このメドレーをビートルズの偉大なる名曲だと言った。
「ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン」
HAPPINESS IS A WARM GUN


 またもや麻薬を連想させる曲だが、組曲形式のその作風は、実に革新的。感情の起伏も面白い。「ホワイト・アルバム」の中でも特に異彩を放つ問題作。
「ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー」
WITHIN YOU WITHOUT YOU


 ラヴィ・シャンカールの弟子についたジョージはロックに初めてインド楽器を導入し、2つの異なる音楽の融合に成功した。シャンカールには不評だったが、彼らのセンスが常にユニークで奇抜だったことを証明する結果となった。
「ヘルター・スケルター」HELTER SKELTER

 ご存じ、ロック史上初のヘビーメタルとなった曲である。ポールがとにかくうるさい曲を作ろうと言い出したのが始まり。まじでうるさい曲だ。ポールはこういうハチャメチャなボーカルをやらせると右に出るものはいない。この曲を聴いた男が狂って人を惨殺したのは、20世紀の10大犯罪に入る大事件だった。

 

 「こ、これは!?」のビートルズ・ソング ベスト5
「彼氏になりたい」I WANNA BE YOUR MAN

 こ、これは、ジョンとポールが作曲してローリング・ストーンズにプレゼントした曲じゃないか・・・! それを後になってビートルズがカバーしちゃった。歌ったのはミック・ジャガーに声が似ているリンゴだ。これがリンゴのシャウトじゃ!
「レボリューション9」REVOLUTION 9

 こ、これは、いったい・・・。わけのわからないノイズ・ミュージック。作曲はジョンと小野洋子。こういう型破りなことをやるのがビートルズの面白いところ。この曲が入った「ホワイト・アルバム」はまさに異色である。
「グッド・ナイト」GOOD NIGHT

 こ、これは、ロックならぬ、ポップ・ソングではないか!? ジョンが作曲し、録音にはリンゴ以外参加していない。オーケストラの伴奏で、ハリウッド映画みたいにロマンチックな歌だ。でもそこが、ビートルズのユーモラスなロック・スピリットなんだよね。
「ノット・ギルティ」NOT GUILTY

 こ、これは、ボツになった曲ではないか! でもボツ曲としては一番好き。ジョージが”チーチッ”って威嚇するところが、チョーかっこいー。ハード・ロック的な曲だけど、ボツになったのが信じられない。ほんと完成された名曲なのにな。
「ハー・マジェスティ」HER MAJESTY

 こ、これは、おまけなのか! アルバム「アビー・ロード」の最後にポツンと無理矢理つけてある曲。そこがビートルズらしくていいんだよね。実際は壮大なメドレーの中の一部だった。女王様のために歌った弾き語りナンバーだけど、これがポールらしいジョークです。

 

 ヒデマンの選ぶビートルズのロック・バラード ベスト5
「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」
THE LONG AND WINDING ROAD


 なんかしみじみとしてていい。4人がばらけていく感じが曲からも感じられないでもないね。ビートルズはデビューしたころから独特のメロディ体型に挑戦していたけど、これまたよくそんな発想できたなってなコードである。
「イエスタデイ」YESTERDAY

 1000人以上のアーチストにカバーされ、世界のどこかで誰かが必ず聴いているといわれているほどスタンダードな曲。ビートルズといえばこれってな印象がついちゃったけど、実は作曲にも演奏にもポール以外は全く手をつけていない。確かにメロディが素晴らしい。何と夢の中で生まれた曲である。
「レット・イット・ビー」LET IT BE

 実はこの曲は2種類ある。シングル版の方はコーラス重視で、ジョージのリードギターはしみじみとしている。アルバム版の方は、オーケストラ重視で、ジョージのリードギターはドラマチック。前者の方がロック的かな。とにかく、ビートルズが偉大なロック・バンドということを裏付ける決定打である。
「ミッシェル」MICHELLE

 シャンソン風の曲。わりと一般受けがよく、ビートルズ・ファンじゃない人からも人気が高い。グラミー賞も受賞している。ギネスブックに最も曲を売ったソングライターと記録されているほどのメロディ・メーカーのポールだから、こんな曲楽勝で作ったんだろうね。ギターも結構いい味出てる。
「エリナー・リグビー」ELEANOR RIGBY

 孤独な女性について歌った、哀感のある曲である。演奏は弦楽8重奏。これでポールはグラミー賞最優秀男性ボーカル賞を受賞。この曲もまた「イエスタデイ」同様、ポール以外のメンバーは全く参加してない。
 P.S. やはりこのカテゴリーはポールが独り占めしましたね。

 

 ヒデマンが選ぶビートルズのドラッグ・ソング ベスト5
「イッツ・オール・トゥー・マッチ」IT'S ALL TOO MUCH

 キレた名曲。アシッド・ソングの金字塔であり、今なおサイケデリック・ファンの心を捉えている。これが麻薬でハイになった人間の姿である。ラスト、ひたすら叫びまくるジョージが凄まじい。
「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」
LUCY IN THE SKY WITH DIAMONDS


 頭文字をとると、LSDになることから、ドラッグソングの烙印を押された、なんとも不幸な名曲だ。ジョンは死ぬまでそれを否定していたが、浮遊感のある音源は、どうしても麻薬を連想させてしまう。ちなみに、ポールのベースが絶品。
「オンリー・ア・ノーザン・ソング」ONLY A NORTHERN SONG

 映画「イエロー・サブマリン」では、この曲が流れるところが、一番気に入っている。まさにアバンギャルド・アートってな感じがする。ジョージが作曲すると、なぜだか音に神秘性が出るようだ。その神秘こそがサイケである。
「ブルー・ジェイ・ウェイ」BLUE JAY WAY

 ジョージは最も麻薬に傾倒したビートルである。実験工房と化したスタジオで、LSDによる瞑想で、新しい音楽を作曲していった。「ブルー・ジェイ・ウェイ」はビートルズの曲の中でも、最も不気味だ。
「トゥモロー・ネバー・ノウズ」TOMORROW NEVER KNOWS

 ジョンはノイズ・ミュージックの第一人者である。そんな彼だからバリバリの「レヴォリューション」シリーズができたのだ。その点を考慮すれば、「トゥモロー・ネバー・ノウズ」はショックである。音楽じゃない要素を盛り込んで、最強のロック・ソングを構築している。ほとんどカオス状態。

  

 ヒデマンが選ぶ、美しいビートルズ・ソング ベスト5
「フリー・アズ・ア・バード」FREE AS A BIRD

 何が美しいのかというと、4人が再び一緒になったこと。解散して20年以上の歳月がたったあと、再び4人がひとつになったこの感動。これほど美しいことがあろうか。ジョンの残したテープに、3人の演奏をダビングして作った奇跡の1曲。リードボーカルはジョン、ポール、ジョージが交替交替に歌っている。
「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」
WHILE MY GUITAR GENTRY WEEPS


 ジョージの魅力は「もろさ」にある。よれよれのボーカルが何とも言えない渋味となる。この曲はジョージだけにしか歌うことができない名曲だ。エリック・クラプトンの泣きのギターがそれを益々美しくしている。
「ヒア・カムズ・ザ・サン」HERE COMES THE SUN

 ジョン抜きで録音した曲だが、完成度がかなり高い。アコギの音色が美しく、電子音の使い方も的を射ている。初期の「ユー・ライク・ミー・トゥー・マッチ」などを聴いてもわかるように、ジョージはもともと声が綺麗だったので、この曲の印象もさわやかだ。解散後もジョージは好んで歌った。
「オール・マイ・ラヴィング」ALL MY LOVING

 ジョンがこの曲を聴いて悔しがった、ポールの代表作。ジョージのリードギターもいいが、ジョンのリズム・ギターが素晴らしい。美しいという表現は適していないかもしれないが、とても魅力のある曲である。

「ブラックバード」BLACKBIRD

 ポールのアコースティック・ギター弾き語りナンバー。こういうバラードは得意としているが、やっぱりさすがである。美しい音色だ。鳥のさえずりもいいアクセントになっている。

 

 ヒデマンが選ぶ、ビートルズの歌詞 ベスト5
「ノルウェーの森」
NORWEGIAN WOOD(THIS BIRD HAS FLOWN)


 僕だけの解釈かもしれないけど、この歌詞って、なんか凄くエッチに思わない? 女の家に遊びにいってのお笑い話でしょ。ビートルズの歌詞にはこういうエッチ・ネタや、麻薬のネタが遠回しに入っていたりする。
「ロッキー・ラクーン」ROCKY RACOON

 ポールの歌詞は面白い。「マックスウェルズ・シルバー・ハンマー」は残酷極まりない歌詞だったし、「ペニー・レイン」は隠れスラングを使ってた。「ロッキー・ラクーン」はポールお得意の物語風の歌詞だ。それを、ポールは米国訛りのいかにも狂言回し的なボーカルで聴かせてくれる。
「レディ・マドンナ」LADY MADONNA

 ポールがエルビス・プレスリー風のボーカルを聴かせる、古典的なピアノ&サックス・ロック。歌詞には、不思議なユーモアがある。どうやらレディ・マドンナとは聖母マリアのことらしい。はたして許せるの?
「イン・マイ・ライフ」IN MY LIFE

 いつもストレートなジョンが、珍しく遠回しに恋について歌ったラブ・ソングだ。作詞はジョンだが、作曲はポールとプロデューサーのジョージ・マーティンに手伝ってもらっている。マーティンのピアノがノスタルジックで素敵だ。
この歌詞を口説き文句にしたら、彼女いちころだぜ。
「フール・オン・ザ・ヒル」THE FOOL ON THE HILL

 なんかあほみたいな曲だけど、歌詞読んでみると、壮大な世界観が・・・。丘の上につっ立っているあほな人について歌ってるんだけど、そのあほ、どうも実は天才みたい。天才は周りから見るとあほに見えるからね。実にポールらしい作品だ。

 

 ヒデマンの選ぶコーラス ベスト5
「フロム・ミー・トゥ・ユー」FROM ME TO YOU

 ジョンのリードボーカルと、その横でフォローするポールの息のあってること! そしてうきうきのハーモニカ。初期ビートルズの印象そのまんまの名曲だ。「やっぱりビートルズはこうでなくちゃね」といいたくなる人も多いだろう。
「ビコーズ」BECAUSE

 ビートルズの曲はどれもリードボーカルが1人というのが普通だが、この曲と「サージェント・ペパー」だけ、3人が一緒に歌っている。珍しいケースだ。
 どことなく侘びしいコーラスと、シンセサイザーの音色が、物思いに浸らせてくれる。作曲はジョン。
「ひとりぼっちのあいつ」NOWHERE MAN

 ジョンが苦心した末に、あっけなくつくってしまった名曲。出だしの変化球コーラスから圧巻。僕としてはこれはビートルズっぽくない印象がした。
「こいつ」THIS BOY

 美しい。ビートルズはバンドとしても優れていたが、歌手としても優れていたことがわかる。低音部がジョン、中音部がジョージ、高音部がポールという布陣はビートルズのコーラスの基本。ただしリードボーカルは作曲者のジョンが担当。
「イット・ウォント・ビー・ロング」IT WON'T BE LONG

 セカンド・アルバムの冒頭を飾るストレートなロック・ソング。
 聞き所はジョージのギター・リフと共鳴するコーラス。これは気持ちがいい。
 結局このカテゴリーは5曲ともジョンの曲になってしまった。

 

 ヒデマンの選ぶカリスマ・シャウト ベスト5
「ドント・レット・ミー・ダウン」DON'T LET ME DOWN

 天高く吠えるように歌っているところがいいね。渋い! ビートルズってバンドは、ホントとことん渋いバンドである。これ聞いて、ジョンが一番かっこいいとも思った。
「アイ・ウォント・ユー」I WANT YOU(SHE'S SO HEAVY)

 ジョンは20世紀最高のシンガーだが、彼のボーカルには、やはり何か見えないオーラを感じさせるようだ。僕はこの曲を聴いてジョンの恐ろしさを知った。7分間の近寄りがたい喧噪感。その重々しさはラリってしまいそうだ。ところが、この曲は衝撃的なラストを迎える・・・。
「ヤー・ブルース」YER BLUES

 ジョンがソロになっても拘ったビートルズ・ナンバーは、これと「カム・トゥゲザー」くらいしかない。突然ブルースに目覚めたジョンが、今にも死にそうなほど叫ぶ曲である。メロディ的にも、なんか恐るべきものがある。
「キャント・バイ・ミー・ラヴ」CAN'T BUY ME LOVE

 予約だけですでにベストセラーに達したお化けシングル。思春期の味を感じさせるロック・ソングだが、実はボーカルがブルースのように強烈である。ポールのぶっといシャウトは、ファンなら興奮で気絶しちゃいそう。リトル・リチャードもまっさおだろう。
「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」
I SAW HER STANDING THERE


 ビートルズの最初のアルバムの一曲目を飾っているが、この曲にはそれだけの勢いがある。この一曲こそ、ビートルズのスタイルを最も明確に示した曲である。

 

 癖になっちゃうビートルズ・ソング ベスト5
「ユア・マザー・シュッド・ノウ」YOUR MOTHER SHOULD KNOW

 個人的に大好きな曲。どこがいいのかというと、これが言葉じゃ表せないから悔しい。聴いているとなんか嬉しくならない? 映画「マジカル・ミステリー・ツアー」でのミュージカル・タッチの演出、良かったなぁ。
「悲しみはぶっとばせ」YOU'VE GOT TO HIDE LOVE AWAY

 ボブ・ディランの影響が色濃いフォーク・ロック・ナンバー。詩的にもスタイルが変わってきている。ジョンの”へイ!”の一声が癖になるね。
「涙の乗車券」TICKET TO RIDE

 ジョンいわく、これはごく初期のヘビー・メタル。言われてみれば斬新な構成で、そんな気も・・・。印象が良い曲なので、ビートルズ・ファンの間からも人気が高い。カーペンターズもカバー。部分部分だけを聞くとどこか不気味なんだけど、全体を通して聞くとステキなメロディだ。
「ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット」
DO YOU WANT TO KNOW A SECRET


 ジョンが作曲して、ジョージが歌っている実に珍しい一曲。ジョージのシャウトは、一度聴いたら癖になっちゃうぞ。
「タックスマン」TAXMAN

 ジョージの曲が初めてビートルズのアルバムの1曲目を飾った。それだけのノリは確かにある。ブリティッシュ・ロックの王道をいく、皮肉たっぷりの極上ロックン・ロール。ポールのギター・プレイがしびれる!

 

 アルバムでは聴けないビートルズ・ソング ベスト5
「ペイパーバック・ライター」PAPERBACK WRITER

 ポールのベースがかっちょええ一曲。とにかくベースだぜ。
 シングルでしか聴けない曲。ビートルズはアルバムとシングルを別の芸術として捉えていた。
「デイ・トリッパー」DAY TRIPPER

 ジョンの曲なのに、ポールにくわれてしまった珍しいパターン。まったくポールったらうまいんだから。恐らくビートルズの曲では麻薬を思わせる最初の曲。ギター・リフがたまらん。
「恋を抱きしめよう」WE CAN WORK IT OUT

 バロック風の印象を持たせつつ、メロディはスリリング。サビの部分でのジョンとの掛け合いが素晴らしい名曲だ。「デイ・トリッパー」とカップリングで発売。
「アイ・フィール・ファイン」I FEEL FINE

 色んな意味で革新的な作品。最初のフィード・バックはジミ・ヘンドリックスよりも先にやった試みだし、ツイン・リード・ギターも面白い。サビのコーラスもいけてる。
「イエス・イット・イズ」YES IT IS

 賛否両論わかれたといわれるソウルフルなナンバー。確かに癖のある曲だ。初期ジョンらしいハスキーなボーカルが聞きもの。

 

 ヒデマンが選ぶ大興奮のビートルズ・ソング ベスト5
「ホワイ・ドント・ウィ・ドゥ・イット・イン・ザ・ロード」
WHY DON'T WE DO IT IN THE ROAD


 ポールは七色の声を操って、シンガーとしてもソングライターとしても優れているが、実は演奏者としても最高だ。この曲では自分独りで録音している。単純なようで、実は物凄く深みを感じさせる極上のブルースである。
「エヴリボディーズ・・・マイ・モンキー」
EVERYBODY'S GOT SOMETHING ...... MY MONKEY


 長いタイトルだから省略。興奮する曲といえばほんとうに「ホワイト・アルバム」に集中している。この曲なんか、カウベルじゃんじゃん鳴らして、かなりド派手。ジョージのギターも決まっている。
「バースデイ」BIRTHDAY

 ポールが作った誕生日を祝う歌だ。でも全然そう思えない鬼気迫る迫力に満ちている。ジョンも隣で結構激しいボーカルを聴かせてくれるが、やっぱりポールの爆発的ボーカルが聞き所だ。リンゴのドラム・ソロもいけてる。
「オールド・ブラウン・シュー」OLD BROWN SHOE

 ジョージは渋い。これは古典ロックン・ロールへのオマージュを感じ取ることができる、かなりノリノリのロック・ソング。ただただノリが渋く、興奮する。
「サボイ・トラッフル」SAVOY TRUFFLE

 かっこいい。のりにのった曲だ。ジョージのギターもかなりいい感じ。でも圧巻はブラス・サウンド。一度聴いたら病みつきになる快感。

  

 喫茶店で流れていたら嬉しいビートルズ・ソング トップ5
「ユー・ライク・ミー・トゥー・マッチ」YOU LIKE ME TOO MUCH

 店の中でジョージの歌声が聞こえてきたら、「この店やるなぁ」って思っちゃうよね。なんかいかにもビートルマニアらしくていいよね。
 この曲の頃のジョージと後々のジョージって声が随分と違うなあ。この頃は綺麗すぎた。
「グッド・モーニング・グッド・モーニング」
GOOD MORNING GOOD MORNING


 喫茶店で「サージェント・ペパー」の中の曲が聞こえてきたら、「お」って思っちゃうよね。「サージェント・ペパー」の中でも特にマニアックでオタッキーな曲がこれ。へなちょこにかっちょええ。
「家に帰れば」WHEN I GET HOME

 なんつってもサビの「ウォウオア〜」に尽きる。ビートルズの場合、ダンディなかっこよさとは別で、なんかちょっと泥臭くて、もろに感情的な格好良さなんだよね。そこがもうたまらないんだね。ビートルズのサビというものがどれだけ衝撃的か、この曲一曲だけで証明できそう。

「今日の誓い」THINGS WE SAID TODAY

 僕はLP「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」が大好きなんだけど、この曲とか、ちょっと変わり目の曲があるから飽きないんだと思う。初期ビートルズの曲としては、かなりマニアックなのでは?
「愛のことば」THE WORD

 なんかツインボーカルがぴったしで、説得力がある。「ラバーソウル」の曲目はどれも短い印象を受けるんだけど、一発ぶちかましたかのような爽快感がある。

 

 通学するときに聞きたいビートルズ・ソング ベスト5
「エイト・デイズ・ア・ウィーク」EIGHT DAYS A WEEK

 タイトルから来た。ジョンとポールのかけあいも綺麗だし、演奏も気持ちいいし、うきうき気分。ビートルズ・ロックの凄さはこれだぜ。
「ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ」
GOT TO GET YOU INTO MY LIFE


 あのブラスサウンドがいいねぇ。シカゴよりも一足速いロック・スタイルです。サビの部分は、思わず口ずさんでしまう。
「ガール」GIRL

 ジョンの素晴らしい歌声が堪能できるロック・バラード。コーラスが意味深。スーッというコーラスは麻薬を意味し、ティティティティというのは女のおっぱいを露骨に意味している。
「バック・イン・ザ・USSR」BACK IN THE U.S.S.R.

 チャック・ベリーの曲のパロディで、コーラスはビーチ・ボーイズ風のいかしたロック・ミュージック。このノリ、気合いはいっちゃうぞ。
「ドント・パス・ミー・バイ」DON'T PASS ME BY

 リンゴが初めて一人で作った曲。だからこそ、さあやるぞって気にさせる。
 あのフィドルの音色もまたたまらん。

 

 通勤するときに聞きたいビートルズ・ソング ベスト5
「ディア・プルーデンス」DEAR PRUDENCE

 ミア・ファローの妹にインスピレーションを受けて作曲した曲。美しい癒しのメロディである。ドラムが印象的だが、実は演奏はポールである。
「フォー・ユー・ブルー」FOR YOU BLUE

 カントリー・ブルース調の曲だけど、いいんだねぇジョージのノリ具合が。演奏とかもすごくマイペースで、そのスタイルがかっちょええんだなぁ。つくづく渋いと思う。
「アイム・ソー・タイアード」I'M SO TIRED

 ちょっとけだるい曲かもしんないけど、曲の展開が意外で、想像力をかきたてられる。こういう奇抜な発想がいったいどこから出てくるのか、考えただけで不思議である。まさに天才バンド。
「ヒア・ゼア・アンド・エヴリウェア」
HEARE, THERE AND EVERYWHERE


 ビートルズの代表的なバラードのひとつ。こういうのポールは得意。でも、リードヴォーカルもコーラスも、他のビートルズ曲とはずいぶんと違う。物思いに浸ろう。
「アクロース・ザ・ユニヴァース」ACROSS THE UNIVERSE

 変わった曲だが、どこかしみじみと感動してしまう。曲名のせいか、壮大な印象もする。ちなみに、ジョンはこの曲で歌詞を何より重視した。

 

 リゾート地で聞きたいビートルズ・ソング トップ5
「マジカル・ミステリー・ツアー」MAGICAL MYSTERY TOUR

 旅といえばこれでしょう。なんか燃えてくるよね。歌声も効果がかかっていて、初めてきいたときはそのユニークさにショックを受けた。
「恋に落ちたら」IF I FELL

 美しい曲である。ジョンとポールの見事なツインボーカルが聞き物。リラックスにはぴったりだね。2人ともうまいなぁ。
 同LPで聞ける「アイル・ビー・バック」も捨てがたい・・・。
「エニイ・タイム・アット・オール」ANY TIME AT ALL

 サビがまた狂っちゃうくらい好きなんだなぁ。これ。サビの2発声目はポールということも注目だね。思わず腕をエイエイオーって揚げたくなる。
「トゥ・オブ・アス」TWO OF US

 ポールとジョンが1つのマイクで一緒に歌ったカントリー調の曲。素晴らしい牧歌的美しさに溢れている。ふざけずにいて、それでいてノリノリというところがいい。
「恋のアドバイス」YOU'RE GOING TO LOSE THAT GIRL

 映画「ヘルプ」を見たら僕はこのシーンを思い出してしまうんだねぇ。いいんだねぇこれ。「ヘルプ」ってのはいってみれば旅行映画みたいなもんだったけど、だからこそ、旅行するとこの曲を聴きたくなるんだねぇ。

 

 演奏を聴いてもらいたいビートルズ・ソング ベスト5
「カム・トゥゲザー」COME TOGETHER

 ジョンのキレたボーカル、ジョージの攻撃的なギター、ポールのうなり続けるベース、リンゴの稲妻のようなドラム。素晴らしすぎる。4人が団結した名曲のハード・ロックだ。後にエアロスミス、マイケル・ジャクソンもカバーするが、ありゃ全然駄目だった。
「レイン」RAIN

 初めてテープ逆回転を試みた野心作。リンゴのドラムも個性的でいいが、何と言っても聞き所は、ポールのベース。お見事。ジミー・ペイジがポールを崇拝するのもよくわかる。ジョージのリードギターは逆回転再生でサイケデリック。「デイ・トリッパー」以降のビートルズの個性には凄まじいものがある。
「アイヴ・ガッタ・フィーリング」I'VE GOT A FEELING

 渋い渋いデュエット・ソング。パワフルなポールのボーカルが魅力だが、ジャムっぽい演奏もまた聞き所である。
「ロング・ロング・ロング」LONG LONG LONG

 ジョージの宗教色の高い、物静ーかな曲だけど、静かゆえに、演奏の素晴らしさが生きてくる。ポールのベース、リンゴのドラムには生命の息吹を感じずにはおれない。
「オクトパス・ガーデン」OCTOPUS'S GARDEN

 リンゴが作曲した2曲目の曲だが、2曲目にしてはかなりラブリーである。夢のある愛らしいコミック・ソングだ。リンゴの歌声も優しくていい。演奏に注目。みんな元気いっぱいの演奏をしてくれている。ジョージのリード・ギターもとても温かいし、ジョンのリズム・ギターもほのぼの気分で、とにかく良い曲だ。

  

 ヒデマンの好きなビートルズ・ソング 総合ベスト5
「ゲット・バック」GET BACK

 やっぱこれだよ。僕はこれを聴いてビートルズにはまったんだからね。これほど癖になる曲はないだろうね。ポールの渋いこと渋いこと。迫力満点だし、4人の演奏も最強にかっちょええ。
ゲット・バック
「サムシング」SOMETHING

 僕がラジオで初めてリクエストしてかけてもらった曲。150人以上のアーチストにカバーされて、「イエスタデイ」に次いで人気が高い。ジョージのギター・ソロもビートルズの全楽曲の中で最高。歌詞もメロディとマッチしている。かのフランク・シナトラは、この曲を聴いて、「今世紀最高のラブソング」だと評した。
「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」A DAY IN THE LIFE

 詳しいことは、ビートルズのページに書いているので、ここでは省略する。
「イエロー・サブマリン」YELLOW SUBMARINE

 この曲は最高。もしかしたらビートルズの最高傑作? ノリが素晴らしいね。こんな曲、ビートルズでないと作れないね。老若男女誰にでも楽しめる愉快なロック・ソングだ。愛らしいマスクで人気の高かったリンゴが歌ったことで、そのコミカルさもアップ。作曲はポールだ。
「オー! ダーリン」OH! DARLING

 結婚式で一番かけたい曲だ(そう思うのは僕だけ?)。
 ポールが出せる声を出し切って、渋ーく歌ってくれる。余りにもダンディな声で歌うものだから、まじで感動する。

 

 ビートルズがカバーした曲 まとめちゃってベスト20
「スロー・ダウン」SLOW DOWN

 ラリー・ウィリアムズの曲。
 なんといってもジョンの気合いですぜ。かっこいい! ジョンはロックン・ロール歌わせたらまじで本領発揮だな。だからこそ彼はソロになって「ロックン・ロール」が発表できたんだ。
でもビートルズぽくない。
「バッド・ボーイ」BAD BOY

 ラリー・ウィリアムズの曲。
 僕は個人的に、ロックは自作自演するものと考えているから、カバー曲が好きではないけど、この曲はいい。ジョンのシャウトが凄いからね。ジョンが今世紀最高のシンガーだと納得できる。でもビートルズぽくない。
「プリーズ・ミスター・ポストマン」PLEASE MISTER POSTMAN

 マーベレッツの曲。
 女性ボーカル・グループの曲だけど、ビートルズ版はいたってロック風。のりのりである。ちなみに、ビートルズのメンバーが一番好きな音楽はリズム&ブルースである。でもビートルズぽくない。
「マネー」MONEY

 バレット・ストロングの曲。
 前期ビートルズは積極的にライブでカバー曲を披露していたけど、この曲もたぶん歌いまくったんじゃないかな。だって気合い感じるもんね。
でもビートルズぽくない。
「ツイスト・アンド・シャウト」TWIST AND SHOUT

 アイズレー・ブラザーズの曲。
 ビートルズのライブのラストを飾るジョン十八番。オリジナルよりも有名になってしまったけど、やっぱりジョンの歌声は豪快で素晴らしい。でもビートルズぽくない。
「ロックン・ロール・ミュージック」ROCK AND ROLL MUSIC

 チャック・ベリーの曲。
 ロックン・ロールの王様の代表曲を歌っちゃってるけど、はっきりいって、ジョンの勝ちです。ジョンうまい! でもビートルズぽくない。
「ユー・リアリー・ガッタ・ホールド・オン・ミー」
YOU REALLY GOT A HOLD ON ME

 スモーキー・ロビンソン&ミラクルズの曲。
 カバー曲を誰よりも得意としたジョンとジョージの2人が、なんとツイン・リード・ボーカルを聴かせる唯一の曲。ムードがいいね。でもビートルズぽくない。
「ミスター・ムーンライト」MR. MOONLIGHT

 ドクター・フィールグッド・アンド・インターンズの曲。
 ジョンの出だしのシャウトだけで一発やられた。わりとトロピカル・チックな曲。オルガンはポールの演奏だ。でもビートルズぽくない。
「ベイビー・イッツ・ユー」BABY IT'S YOU

 シュレルズの曲。
 女性グループの曲を男性的にカバー。ジョンの甘い歌声が魅力だ。でもビートルズぽくない。
「ディジー・ミス・リジー」DIZZY MISS LIZY

 ラリー・ウィリアムスの曲。
 ジョージのギターがヘビーだが、ジョンのヴォーカルはそれ以上。こういうシャウトやらせたらジョンは敵なしだ。でもビートルズぽくない。
「ヤング・ブラッド」YOUNG BLOOD

 コースターズの曲。
 ジョージのユーモラスなボーカルが聴けるが、これが実にウィットに富んでいて、うまい。とにかく勢いで歌う破壊的ポールとは違って、ジョージは冷静に盛り上がっている。でもビートルズぽくない。
「スリー・クール・キャッツ」THREE COOL CATS

 コースターズの曲。
 デッカ・オーディションで演奏した曲で、ジョージが歌っている。この曲には、後に彼らが世界一のロック・バンドとなる予感が見え隠れしている。しかしジョージはうまい。彼はメンバーで唯ひとり未成年だった。
でもビートルズぽくない。
「チェインズ」CHAINS

 クッキーズの曲。
 イントロのハーモニカがビートリー。ジョージはこういう若々しいボーカルが似合う。何しろ当時彼だけ未成年だった。作曲はキャロル・キング。でもビートルズぽくない。
「みんないい娘」EVERYBODY'S TRYING TO BE MY BABY

 カール・パーキンスの曲。
 カールの曲はメンバー全員カバーしているが、やはり一番はこの曲でしょう。ジョージはリードギターにも気合いいれてるぞ。でもビートルズぽくない。
「デヴィル・イン・ハー・ハート」
(THERE'S A) DEVIL IN HER HEART


 ドネイズの曲。
 女性ボーカル・グループのカバーだ。それにしても、このノリの持つ不思議な快感はなんなんだ!? でもビートルズぽくない。
「ロール・オーヴァー・ベートーベン」ROLL OVER BEETHOVEN

 チャック・ベリーの曲。
 説明はいらないこの名曲をジョージがカバー。ギターもきちんと盛り上げてくれてます! でもビートルズぽくない。
「ボーイズ」BOYS

 シュレルズの曲。
 リンゴのへなちょこシャウトがたまらんっ! 実は昔ビートルズのメンバーだったピート・ベストの持ち歌だった。でもビートルズぽくない。
「アクト・ナチュラリー」ACT NATURALLY

 バック・オーエンスの曲。
 カントリー好きのリンゴが歌っているが、この曲のリンゴだけはなぜか歌が特別うまくなっている(というと失礼か)。この曲が入っている「ヘルプ」を発表した後、ビートルズはカバー曲を二度と発表していない。でもビートルズぽくない。
「ハニー・ドント」HONEY DON'T

 カール・パーキンスの曲。
 ビートルズはこの曲を気に入っていたと思う。デビュー前はピート・ベストが歌っていたし、デビュー後はジョンが歌っていた。で、結局録音はなぜかリンゴが歌うことに。でもリンゴのボーカルは甘いから◎。
でもビートルズぽくない。
「のっぽのサリー」LONG TALL SALLY

 リトル・リチャードの曲。
 こういう爆発した曲をポールは得意とした。色んなロックン・ローラーに歌われた曲だが、ポールがベストだった。でもビートルズぽくない。

ここで紹介した曲の他にもお気に入りの曲は山ほどあった。ビートルズ恐るべし!!
P.S. ビートルズを知りたかったら、曲間の流れが素晴らしいオリジナル・アルバムを買え!
まだCDを一枚も持っていない初心者に薦めるアルバムは「ラバー・ソウル」。
赤盤青盤といわれるベスト盤は買うな! あれはビートルズのCDとしては最悪だ!
あれじゃビートルズの良さが全くわからん!

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