いきなりだが、はっきり言わなければなるまい。「ベスト盤は買うな!」
なぜ買ってはいけないのか。買うのは、素人というものだよ。「そのミュージシャンを知るなら最適」と良く言うが、それは俺の中じゃ間違いだ。ベストアルバムでは、ミュージシャンの本質が見抜けない。
今までベストを買って失敗したアーチストは、ビリー・ジョエル、ロッド・スチュワート、ZZトップ、などなどいっぱいあるが、どれも出来はいまいちだった。でもその後、オリジナル・アルバムを買って好きになった。
逆に、最初好きだったのに、ベスト盤を買って見損なったアーチストもある。ブライアン・フェリーとかビートルズとかがその部類だ。
なぜベスト盤が”いけない”のか。もともとベスト盤なんて、レコード会社が儲け目的で作ったようなものだからね。
実は、ベスト盤の最大の弱みは<アルバムの流れ>である。
オリジナル・アルバムの流れはすこぶる美しい。コンセプトがあるからだ。
まず最初の曲は引き込まれるような勢いがあり、中間はゆったりとして、クライマックスというような曲を演奏した後、ラストできちっと締めくくる。この流れがたまらない。
中には、全体を通して同じスタイルを貫いたアルバムなどもあるが、そういう作品もやはりアルバム全体を通して聞くべきだろう。
これがベスト・アルバムになると、全然違ってくる。最初から最後までノリが上下して、結局乗れないんだなぁ。
ベストアルバムが売れるようなアーチストは、はっきりいって駄目だと思う。一発勝負のシングル派というわけだ。
本当のロック・ミュージシャンなら、アルバムで勝負しても、勝てなければならない!
アルバム全体を通して聞くべきロックCD24枚 こういうCDを聴いて、”アルバム”の神髄を認識していこう |
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![]() ビーチ・ボーイズ 「フレンズ」 |
![]() ムーディ・ブルース 「童夢」 |
![]() グレイトフル・デッド 「ライブ/デッド」 |
![]() クイーン 「オペラ座の夜」 |
![]() スライ&ファミリーストン 「暴動」 |
![]() イエス 「こわれもの」 |
![]() ジェネシス 「幻惑のブロードウェイ」 |
![]() クラフトワーク 「マン・マシーン」 |
![]() ローリング・ストーンズ 「レット・イット・ブリード」 |
![]() マザーズ・オブ・インベンション 「フリーク・アウト」 |
![]() C.C.R. 「コスモズ・ファクトリー」 |
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![]() C,S,N&Y 「デジャ・ヴ」 |
![]() ベルベット・アンダーグラウンド 「アンド・ニコ」 |
![]() REOスピードワゴン 「禁じられた夜」 |
![]() U2 「ヨシュア・トゥリー」 |
![]() E.L.O. 「ディスカバリー」 |
![]() ヴァン・ヘイレン 「炎の導火線」 |
![]() R.E.M. 「NEW ADVENTURES IN HI-FI」 |
![]() スタン・ゲッツ 「ゲッツ/ジルベルト」 |
![]() シンディ・ローパー 「トゥルー・カラーズ」 |
![]() オーティス・レディング 「ブルー」 |
![]() ストラビンスキー 「春の祭典」 |
![]() レディオヘッド 「OKコンピューター」 |