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Bad Company
1974
Bad Company |
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ポール・ロジャースは、ロック史において、もっともミニマム的なシンガーだろう。フリーを去った彼が全米制覇を目的に、続けて立ち上げたプロジェクト「バッド・カンパニー」のファースト・アルバムにあたる一枚。
フリー時代に培ったミニマム的なハード・ロックが、さらに洗練されて、様式化し、ギターもドラムもベースも、その他サックスやピアノ、コーラスまで、シンプルとは別の意味で、各パートが控えめな演奏ながらも最大公約数の無駄のないタイトな楽曲になった。
(1)Can't Get Enough、(2)Rock Steadyの2曲はポール・ロジャースのシャープなヴォーカルが天才的だが、完璧に計算された各楽器の統一感にはそれ以上の賞賛を惜しまない。
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