全米で5週連続ナンバー1に輝いた「Jump」を含む6枚目のアルバム。ヴァン・ヘイレンは、ギター、ベース、ドラムの3器だけでも十分にパワーのあるバンドであったが、そこにあえてキーボードを主導においた挑戦。間奏のキーボード・ソロなど、この上なく清々しいメロディで、メタル嫌いの人でもすんなり聴けるポップ・メタルとなっている。最もヴァン・ヘイレンらしくない「Jump」が、彼らにとって最も有名な曲になってしまったわけだが、この成功から、その後のアルバムではキーボードの演奏が重要視されるようになった。
僕としては、「Jump」以外のナンバーでドライブしまくるギター、ドラム、ベースにこそ浸ってもらいたい。ヴァン・ヘイレンにしては、どちらかというと緩めの曲が目立つが、しかし「Hot
for Teacher」「House of Pain」では相変わらず我を忘れたかのような没頭プレイが堪能できる。 |