Afterburner
1985
ZZ Top

日本で最も売れたZZトップのアルバムはこれだ。前作「イリミネーター」の80年代のメタルを意識したサウンドの成功に気を良くした彼らは、さらにシンセサイザーのサウンドを前面に押し進めた。「Sleeping Bag」「Stages」「Rough Boy」「Velcro Fly」の4曲がシングルヒットし、また「Can't Stop Rockin'」は映画『ミュータント・タートル3』の挿入歌になった。とくに「Sleeping Bag」のノリが素晴らしい。いわゆる貧乏揺すりと同じテンポである。テキサスの町の面影はどこにもなく、スペーシーな音楽が展開される。この1曲でまず聴き手はハイになるだろう。ビル・ギボンズのギターもかなりシャープで男臭い。「Rough Boy」のギター・ソロなんかはドラマを想像させる。それもそのはず、ビルはかつてジミ・ヘンドリックスが<アメリカで最高の若手ギタリスト>と褒められたことがあるほどである。
「Delirious」のヴォーカル・パフォーマンスも良い。何も考えなくても、聴いているだけでスカッといい気持ちにさせるアルバムである。パフォーマーという観点から言えば、僕にとってZZトップは言ってみれば80年代のエルビス・プレスリーだった。

バンド・アルバム・インデックス
Antenna
Deguello
El Loco
Eliminator
Fandango
First Album
Recycler
Rio Grande Mud
Rythmeen
Tejas
Tres Hombres