ZZトップ
ZZトップ

 ZZトップ(ジー・ジー・トップ)は偉大なるライブ・バンドである。ライブで最も収益をあげたバンドとも言われているし、それまでにライブで共演したバンドたちもローリング・ストーンズから、サンタナ、エアロスミス、ボン・ジョヴィと凄い顔ぶれであるが、ZZトップの前では色あせて見えてしまうという。そのためトリを務めることが多かったらしい。
 ライブではさぞかし盛り上がるのであろうが、悲しいことに、彼らは正式なライブ・アルバムを1枚も出していない。ただ、「ファンダンゴ」のA面でライブの音源を聴くことができるだけだ。「ファンダンゴ」を聴くと、たしかにギターの音も強烈で、ヴォーカルの声量も分厚く、男気に満ちた圧倒的パワーを持っていた。これは間近でみたら相当興奮するであろう。ZZトップが素晴らしいのは、とにかく聴き手をハイな気持ちにさせてくれることだろう。あの小刻みにビートを刻むハード・ブギー・サウンドは、とにかく乗るっきゃない。ZZトップの曲を聴くと、ロックはエンターテイメントであることを再認識させられる。
 ZZトップはテキサス出身のバンドであるが、昔はテンガロンハットがよく似合っていた。カウボーイっぽくすることで、そのキャラクターが多方面にうけたが、やがて髭面にサングラスのスタイルをものにし、以来髭をそらないこだわりを持ち続けた。一見もさいおっさんのようであるが、歌そのものはすごくハリのあるサウンドである。そのギャップがまた僕にはたまらなくかっこよく見えた。
 初期作品は主にブルース寄りで、ギターにもそれほどエフェクトはかかっていなかった。それはそれで渋くて良かったが、「イリミネーター」からサウンドが一変。シンセサイザーバリバリの80年代らしいサウンドを打ち出して、大盛り上がりする。僕は一番最初に「イリミネーター」を聴いたので、むしろこっちの方がZZトップっぽいと思っている。当時はMTVでも人気があったようで、PVもシングル・リリースに併せて、連続ドラマ仕立てになっていたという。その歌のかっこよさとキャラクターのユニークさが受けて、MTVアウォードの最優秀グループ賞を受賞。MTV世代の人にとっては懐かしいバンドになるかもしれない。
 「バック・トゥ・ザ・フューチャーPARTIII」など、映画の主題歌でも成功している。日本にも根強いファンが多く、数年前はたしか日本の車のCMに出演して、相変わらずのひげ面サングラス・スタイルで、シャープなギター・サウンドを披露してくれたっけ。
 ZZトップのパフォーマンスは熱い。僕もぜひ生で見てみたいもんだ。日本に来たら、絶対にライブを見たいと思わせる数少ないバンドのひとつだ。
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ビル・ギボンズ (g)
ダスティ・ヒル (b)
フランク・ベアード (dr)



First Album (71)
Rio Grande Mud (72)
Tres Hombres (73)
Fandango (75)
Tejas (77)
Deguello (79)
El Loco (81)
Eliminator (83)
Afterburner (85)
Recycler (89)
Antenna (94)
Rythmeen (96)



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