ジョン・フォガティのワンマン・バンドかと思いきや、他の3人のメンバーの演奏もかなりパワフルである。一枚目の一曲目「I
Put A Spell On You」の南部的な強烈なねちっこさ。曲の出来栄えは粗っぽいが、重量感に圧倒される。人に聴かせる曲というよりは、自分で勝手に曲に酔っている感じである。カバー曲でもクリーデンスのオリジナルに思えてしまう理由も自分主義の結果ゆえである。
ブルース的なファーストアルバム、カントリー的な『Willy And The
Poorboys』、ロックン・ロール的な『Cosmo's
Factory』。どれも勢いで録ったようで、それでいて完璧の段取り。作品数は5年で7枚。出したアルバムのすべてがアメリカン・ロックを代表する名盤となっていることを思えば、驚異的活動力である。「Graveyard
Train」、「Effigy」、「Ramble Tamble」などは、20代前半の若者たちが作ったとは思えぬ枯れっぷりで、クリーデンスの「俺」的男気に満ちあふれた、まさしく男ロックの名曲である。 Amazonで「クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル」を検索