俺がソロ反対のバンド派であることは、以前のコラム「ソロよりもバンドの方が熱いぜ!」に書いたとおりだ。くどいようだが、また書かせてもらう。

  だいたいソロになりたいと思う動機は、「バンド」という枠に囚われるのが嫌で、自分だけで好きなことに挑戦してみたいというのがほとんど。ソロになって出しゃばると、もうバンドには戻れなくなる。逆に、ソロになって痛い目にあうと、出戻りとなる。カルロス・サンタナが「カルロス・サンタナ」ではなく「サンタナ」というバンド形態を今も固く守っているのも、自分の名前よりもバンドの名前の方がネームバリューがあるとわかっているからだ。

  俺が心配してるのは、ソロになってからロック・スピリッツを忘れ、ポップ化(商業化)してしまうこと。エリック・クラプトンはクリームの頃が一番面白かったし、ジェネシスを抜けたフィル・コリンズはすっかりポップ化してしまった。ポール・マッカートニーもウィングスを解散してから一時期ポップに落ちぶれた。スティングはもう二度とポリスのような曲を演ってくれないのだろうか? 愛国心もとい「愛バンド心」というのがないのだろうか? もっとバンド名に誇りを持ってくれ。(2004/8/4)

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