先月からサックスを始めた。我ながら自分の多趣味ぶりには驚く。昔ギターとブルースハープに挫折した経験があるので、今度こそはと新たにチャレンジしたわけである。これが思っていたよりも難しい。近所迷惑を考えて、平日は練習を避け、土日の昼間の時間帯だけで練習していたが、これではとても身に付きそうにない。最近は教本を読みながら地道に練習するのを諦めた。堅苦しい教本なんか読んでてても、少しも上達しないし、本に書いてあるとおりにうまく吹けないことで、ストレスばかりたまって、つまらないからだ。今は開き直って、適当に無茶苦茶なフレーズを吹くようにしている。ところが無茶苦茶な方がかえって様になって面白く、ちょっとインプロヴィゼーションしているような感じで気持ちが良い。いい汗がかけるし、ストレス解消にはもってこいだ。
そもそも僕がサックスを始めたのはキング・クリムゾンのサックスに心底感動したから。第一、サックスなんてダンディでかっこいいじゃん! ジョン・コルトレーンやソニー・ロリンズは昔から好きだったけど、サックスを始めたきっかけがキング・クリムゾンというのは僕らしい。クリムゾンはほとんどキーボードを使わないバンドであるが、サックスにかけてはロック史上ナンバー1というべき鋭い感覚を持っている。
クリムゾンのインプロヴィゼーションの極致「アースバウンド」を大音響でかけながら、それと一緒に適当にサックスを吹いているだけでも十分楽しい(ロバート・フリップと疑似共演なり!)。やっぱサックス最高!
ほとんどメロディというメロディのないアンディ・マッケイのサックスも真似しやすく、気に入っている。「ロキシー・ミュージック」の1曲目のサックスの音には、電撃がほとばしる!(2004/10/26) |