NHK-BS2の「熱中夜話」の収録に参加させていただきました。まだ放送前なのに、こんなことをここに書いていいのかどうかわかりませんが、せっかくディレクターが招待してくれたんだから、こうして書くのが礼儀と思ったので、番組宣伝の意味もこめて書かせてもらいます!

 「熱中夜話」は、ビビる大木さんと田丸麻紀さんが司会をする番組で、何かをテーマにして、ファン同士で熱く語りあおうや、という趣旨の番組です。僕が招かれたのはロック黄金時代ナイト! 話題のテーマは、1966年から1974年に活躍したバンドに限定して、集まったゲストと30人のファンたちがコダワリのバンドについて好き放題に語ります。2009年の正月一発目からなんと3夜連続放送(通常は2夜連続)というのですから、NHKさんも相当気合いが入ってるようですよ。

 僕が座った席は、あろうことか、椅子のそばに電球が据え付けられていたせいで、背もたれに寄りかかろうものなら電球に頭をぶつけてしまう有様で、普通に座ることができず、最後までずっと前かがみの姿勢を強いられることに。スタジオに9時間以上も缶詰になっていたので、正直、かなりへとへとになりましたけど、こういう経験は滅多にないので、修行と思って耐えました。

 ゲストから豪華でした。女性キャスターでは珍しくロック好きの高樹千佳子さん(千佳ちゃんと呼ばせてください!)が来ていたのが嬉しかったです(他のゲストについては番組を見てのお楽しみということで)。テレビで見るよりも本人はもっと綺麗で可愛くて。しかも千佳ちゃんは一番好きなバンドについてピンク・フロイドと公言。なんと意外なんでしょ。好きなバンドがピンク・フロイドとなると、芸能人といえどもすごく親近感がわいてくるのです。千佳ちゃんは僕が史上最高の名盤と勝手に思っている「狂気」についても熱く語ってくれたし、もうこれだけで僕は一気にファンになっちゃいましたよ。ピンク・フロイドのどの曲のどういうところが好きか、聴いているところが僕とかなり共通していたので嬉しくなりました。長い収録時間、思えば僕は千佳ちゃんばかりを見つめていた気がします。時々千佳ちゃんと目が合っても僕はすぐに目をそらしちゃって、やっぱり僕って恥ずかしがり屋さんなのかな。いや、もちろん田丸さんもすごく綺麗でステキな人でしたよ。って、なんだかさっきから女性のことばかり褒めてるな僕。

 6時間半の収録のうち、僕が喋ったのは1分だけですが(100%カットだな)、それでも心臓バクバク、喋っていながら頭が真っ白になって、自分でも何を言っているのかわからなかったです。緊張でかなりおどおどしてたのでは? あの状況じゃ、言いたいことがうまく言えなかったなあ。その後は手を挙げても当てられなかったのでちょいと悔しかった。おそらく他のファンの方も語り足りなかったのでは? 無理ないですね。好きなバンドだけで一夜は語れそうな人たちが30人も集まってるわけですから。それにしても、皆さん、思わずひいてしまうほど熱かったです。僕も他人にこんな風に見られているんだろうな(笑)でもお友達もいっぱいできました。何しろ僕の回りにはロックで会話が出来る人が誰もいないものですから、こうして同じ趣味を持つ人と控え室で弁当を食べながら語り合うのは、何か不思議な気分でした。そもそも僕の一番の目的は、控え室でお友達を作ることでした。ちょうど僕の隣に座った人がピンク・フロイドのファンだったので、スタジオを出た後も一緒に帰りまして、仲良くなりました。

 さて、番組ですが2009年1月8日(木)24:00から三週連続放送です。第一夜は、三大ギタリストを語ろうナイト。エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジについて語ります。レッド・ツェッペリンを敵に回してしまったと語るジミー・ペイジ編がなかなか面白かったです。第二夜は、ローリング・ストーンズなど、おのおのが自分の好きなバンドについて熱く思いを語る夜。ここで千佳ちゃんがピンク・フロイドについて語ってくれてて、これが的を射ているから必見です。第三夜は、黄金時代の日本公演について語るというもの。まだ僕は生まれていない頃の話なので僕は話題についていけませんでしたけど、実際にライブを見たという人の意見はとても貴重で信頼できるものでした。というわけで、良かったら番組をご覧ください。(2008/12/2)