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イエス・メンバー偉人伝
10.トレヴァー・ホーン
49年イングランド・ヨークシャー生まれ。イエスがバンドの顔であるジョンを失った後、その穴を埋める大役を授かった。彼が当時相当なプレッシャーを抱えていたことは想像に難くない。幸い彼はジョンと声質が似ていたし、彼のポップ・センスはイエスサウンドに見事に融合し、会心作『ドラマ』が誕生する。しかし、「イエス=ジョン」というファンからは不評を買った。
イエスのメンバーのほとんどがイエスでいることが苦痛だと語っていたのに対し、彼はあれだけ叩かれていながらも、イエスでいたことが「幸せだった」と前向きに語っている。もともとイエスの大ファンで、イエスと一緒に仕事ができただけでも満足だったという。
本業はプロデューサーで、イエス脱退後は本業に復帰。早速イエスの『ロンリー・ハート』をプロデュースし、天才的アレンジで、バンドを初の全米第1位という成功に導いた。
彼は他にも、アート・オブ・ノイズ、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド、シール、t.A.T.u.などを手がけている。 |