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最近のロックアルバムは、日本で紹介されるとき、原題のまま発表するのが主流だが、昔はいちいち日本語タイトルをつけていたものである。そのタイトルがまたくだらないものばかりで、作り手の意図をまるでわかってない罰当たりなタイトルばかりだったが、ピンク・フロイドに関してだけはどれもうまい邦題がつけられたものだ。「Meddle」は「おせっかい」、「Have
A Siger」は「葉巻はいかが」、「Careful With That Axe, Eugene」は「ユージン、斧に気をつけろ」、「The
Great Gig in the Sky」は「虚空のスキャット」と、実にうまい。「A Saucerful Of Secrets」と「Dark
Side Of The Moon」を「神秘」「狂気」と2文字に収めたのもなかなか。でも一番うまいのは「Atom Heart
Mother」のそのまんま直訳「原子心母」。究極の邦題である。
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