バンド・アルバム・インデックス
Abbey Road
Beatles For Sale
Hard Day's Night, A
Help!
Let It Be
Magical Mystery Tour
Please Please Me
Revolver
Rubber Soul
White Album (The Beatles)
With The Beatles |
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マニアゆえに苦言を呈さねばならぬ
完璧といわれた「サージェント・ペパーズ」だが、ビートルズ・ファンとしてどうしても指摘したい点がある。このアルバムにはジョージの出番がほとんどないのである。ジョージ派の僕としてはそこが寂しくてならない。ロックにインド音楽を導入したその斬新なアイデアは、ジョンやポールには考えつかなかったと思うし、大いに買っているのだが、ジョンもポールもリンゴもかっこよく演奏しているのに、ジョージはせいぜい「Fixing
A Hole」のメインギターと、「When I'm Sixty-Four」の最後20秒で小粋なボードヴィルを聴かせてくれるくらいで、他の曲ではほとんど彼の演奏するギターの音が聞こえてこないのが物足りなくもある。管弦楽器や様々な特殊楽器を実験的にフィーチャーしているため、リード・ギターが必要なかったのだろう。ジェフ・ベックは「A
Day In The Life」をカバーし、それをトレードマークにしてしまったが、ジェフ・ベックはこの曲にないはずのギター・ソロを自分で追加して演奏していた。ジェフ・ベックは「ビートルズは素晴らしいが、ギターだけがダメだ」といったが、たしかにこのアルバムのギターは寂しい。タイトル曲と「Good
Morning Good Morning」ではヘヴィなギター・ソロが聴こえてくるが、実はこれを弾いているのがポールだと知った時は複雑な気持ちだった。ポールは全13曲中10曲を作曲。ちょっとポールが目立ちすぎたアルバムになってしまったかもしれない。僕がビートルズで何よりも好きなのはメンバーの連帯感なので、このアルバムでジョージがもっと頑張ってくれたら、さらにその評価は確固たるものになっていたと思う。
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