| これ、僕の大好きなアルバムなんです。ビーチ・ボーイズの最初のアルバムです。すでにこの時点であのコーラスは完成してて「おお！」と思いますけど、今聴いても迫力とか全然ないんですよね。かったるい感じ。アルバムもまとまってないし、演奏もシンプルなものだし、歌もあまりうまいもんじゃない。はっきりいって落第点なんですよ。でも、すごく若さを感じます。その若さが良い。今聴くと、かえって味がありますね。
でもこれが一番バンドっぽい感じもしますね。5人で演奏をしようぜという感じが伝わってきます。収録曲は12曲ですが、それぞれのリードボーカルは次の通り。
1.Surfin' Safari (Mike)
2.County Fair (Mike)
3.Ten Little Indians (Mike)
4.Chug-A-Lug (Mike)
5.Little Girl (You're My Miss America) (Dennis)
6.409 (Mike)
7.Surfin' (Mike)
8.Heads You Win - Tails I Lose (Mike)
9.Summertime Blues (Carl)
10.Cuckoo Clock (Brian)
11.Moon Dawg (instrumental)
12.The Shift (Mike)
この通り、ほとんどがマイク・ラブ。ビーチ・ボーイズのアルバムの中では最もマイク色が強い作品になってます。僕はマイクが一番歌が下手だと思うんですけど、彼だけが楽器を何も担当しなかったため、リードボーカリストという位置についたようですね。でもそのヘタウマぶりがまた良いんですよ。好きだなあ。ウィルソン3兄弟がそれぞれ1曲ずつ曲を歌わせてもらってる感じが、やっぱり「バンド」なんだなあと思います。カールの声なんてまだ子供ですよ。ちなみにアル・ジャーディンは学校なのか？まだバンドの中にはいませんね。
先行デビューシングルの「Surfin'」はタイトルからしてまさにそれ。初々しすぎます。ビートルズの「Love Me Do」同様、愛すべき曲です。この曲はなんと61年の発表。まぎれもなく、彼らは最初の「元祖ロック・バンド」なんですな。 |
