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Surfin' USA
1963
The Beach Boys
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ロックン・ロールとは、ノリノリのダンス・ミュージックである。50年代半ばから60年代初期にかけて一大旋風を巻き起こした新しい音楽形式である。その中で、チャック・ベリーのようなノリノリのミュージシャンも生まれ、ベンチャーズのようなギター・グループも巣立っていったわけだが、最もセンセーショナルなグループはビーチ・ボーイズだっただろう。アメリカの青春時代を象徴するかのような、はつらつとしたそのサウンドと、激しいビート感。ギター、ベース、ドラムの簡単バンド編成によるシンプルなロックン・ロールにアメリカは熱狂した。
ビーチ・ボーイズはライブ・エイドにも出演したが、他のバンドと違って、ビーチ・ボーイズが歌っているときは、観客はみんなノリノリに乗りまくって、客席で踊っていた。男と女で手をつないでダンスとかやっていた。ビーチ・ボーイズの魅力はそこに極まると思った。
このアルバムでは、<風雲たけし城>でもすっかり有名になったタイトル曲や「Shut Down」などがノリノリだが、インストの曲も熱いぞ。ビーチ・ボーイズのアルバムでこれほどエレキギター色の強いアルバムは他にない。ディック・デイルでおなじみの「Let's
Go Tippin'」「Misirlou」など、うねる波の映像が浮かんで来る感じだし、ブライアン作「Stoked」のギターもかっこいい。さらに、カールが16歳で作った「Surf
Jam」はこれぞロックン・ロール・ギターの醍醐味だ。 |
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